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Feature 特集No.4


 地質調査の種類 2006年

標準貫入試験 質量63.5kgのハンマーを75cm自由落下させ標準貫入試験用サンプラーを30cm打ち込むのに要する打撃数を測定します。(N値の決定)調査の深度が高いところまで可能。
岩盤を除く土質地盤に適用。地質・地層・地盤の強度がわかります。重量構造物には必要な試験です
平板載荷試験 直径30cmの円形の載荷板に荷重をかけ載荷板の沈下量を時間ごとに測定。

地盤の反力を求めることができます。地盤反力係数などおもに地盤・建物基礎の支持力などの係数の計算に利用します。スウェーデン式サウンディング試験 5.15.25.75.100kgの各荷重のおもりをロッド(回転する棒)が25cm下がるのにかかる回転数の記録をします。半回転180度を1回転とし、360度を2回転とし、おもりを載せてロッドの回転数により地耐力を算定いたします。
標準貫入試験より深度は浅い。地質・地層・地盤の強度がわかります。一般的に広く活用されています。調査深度は15m位まで可能です。

孔内水平載荷試験 試験孔から砂礫地盤・岩盤等まで測定可能。地盤変形係数・強度特性がわかります。
現場透水試験 調査ボーリング孔を利用して透水係数をもとめることができる。
電気探査 主に断層調査、地層の急傾斜場合の地質調査

その他、地質・地盤調査はて多様にありますが住宅に使用する調査としてはスウェーデン式サウンディング試験が一般的です




地質調査表の見方(住宅例)


この表から判断すると、
土質は4.25mまで粘性土それ以降は砂質との混合土ですのでN値は粘性の3を基準に考えます。地面から2m以内における自沈層(回転棒が回転しないで沈むこと)はないのですが地面2mから4mの間に75kgの重みで回転数がないためN値は2.2以下になります。地面から 5.25mの支持層までの杭工事が必要と判断いたします。

N値の算出

換算N値とは

粘性土 0.03Wsw+0.05Nsw 
砂質土 0.02Wsw+0.67Nsw
Wsw:おもりの重さ
Nsw:1m当りの半回転数(半回転の4倍)
計算例:粘土質で100kgのおもりを載せて回転棒(ロッド)回転させ 25cm貫入するのに3回転した
0.03x100kg+0.05x3x4=3.6 N値は3.6
N値は地盤の強さを数字で表し、数値が高ければ強い地盤といえます


地耐力の算出

地耐力=1/3(α*c*Nc+β*r1+B*Nr+γ2*Df*Nq)
α・β:基礎形状係数 c:地盤粘着力 r1:基礎底面下の地盤単位体積重量 )
r2:基礎底面上の地盤平均単位体積重量Nc・Nr・Nq:支持係数Df:基礎底面までの深さ
:基礎底面の最小巾)地盤の長期許容支持力
建物の重さ/基礎底面面積<地耐力(地盤の強さ)
*地耐力を正確に算出するには4試験が必要となるため計算例は省きます


  現場上の注意点
建替の場合 地盤調査を解体時の前にしている場合があり、既存建物の周辺のみで調査を終了し杭打ち時に支持層まで届かないことがあります。解体終了してから再度地盤調査をし、設計図面の重要箇所は必ず調査することです
調査の箇所は 設計図面4隅と中心の5箇所は必要です(一般的には3箇所が平均です)
雨の日に 調査をすると、誤差が生じやすい
必ず調査時には 業者立会い終了まで確認







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