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軟弱地盤の定義 住宅における軟弱地盤とは、住宅重量に支えることできない地盤のことを言います。
建物の重さによって地盤の支持力が決定します。地盤調査で住宅はスェーデン式サウンデイング試験が多く使用されています。
地層・地盤の強度がわかり、深度ごとに粘性土と砂質土と礫土の土質判別し、強度は換算N値として表します。N値の目安として粘性土はN値3以下、砂質は5以下が軟弱地盤の一般目安、設計上はこの換算N値より地耐力を求め建物との重量・荷重・接地圧の算定し杭の有無、土間基礎にするかを決定します。
軟弱地盤の場所・地形
自然堆積と人工形成されたものに区別されます。市街化区域において自然堆積よる放置地盤はほとんどなく、なんらかの形で以前に表面上に造成されているのが一般的であり、造成の仕方しだいで軟弱地盤になる場合もあります。
札幌市は、他の都市(東京など)と比べると開拓140年で、江戸時代による造成等はない。地質も他の都市に比べ湿地帯は少ない。
住宅を建てるには条件的には総体的によいと考えます。
場所ごとにピンポイントの軟弱地盤が潜んでいる場合がありますので、安心といわれている地域でも、一度は地質調査をするべきと考えます。主に、軟弱地盤は低地に多いですが、地形ごとに地盤の特徴があります。
地盤の場所ごとの比較
台地・丘陵地は低地に対して地盤はおおむね良好場合が多い。低地においても、地層堆積により地盤は大きく変わります。
低地は、後背湿地・自然堤防・旧河道・海岸低地などは軟弱地盤が多い。
低地で比較的よい地盤は、扇状地(川が山地から平地に流れてできる扇状の地)で礫層がある場合が多い。
地盤の土壌
都市部のように平坦地は、最も新しい地質時代に形成された地盤でに新性代第4期に形成 された沖積層・洪積層がほとんどで、特に沖積層は新生代4期に最終氷期以降過去2万年前から現在までに形成された地層です。
山間部は新生代3期以前の地層で、主に火山によってできた地層であり、地盤と言うより山地斜面として扱われる。私たちの住んでいる平地は、ほとんど沖積層の地盤です。地質的に軟弱地盤とは、含水率が高くかつ粘性土や高有機質土を含む地盤や、地震時に液状化になりやすい締まりの緩い砂質土の地盤で、これらは軟弱地盤の典型といえます。
札幌付近の地形・地質
南西部に山地、南東部に広がる台地、豊平川、琴似川及び発寒川によって形成された扇状地、これらに接して北方に広がる砂丘・堤列平地(北区から石狩)につながる。表面地質として上記の川によってできた扇状地推積物で主に砂礫層からなり扇端に近くなると細粒のシルトや粘土層が多くなっています。
北部にモエレ沼を中心に南北に大きな泥炭地があります。泥炭推積物は2mから9mの厚さで分布しています。石狩湾付近には石狩砂丘・紅葉山砂丘があり軽川付近まで砂層で形成されています。(下図の、薄緑色が泥炭地になります)
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